… … …(記事全文3,299文字)「絵子」(三田完著・2156円・文藝春秋)
三田完さんは小説家、俳人。本名・長谷川敦さん。埼玉県さいたま市出身。
父はフルート奏者の長谷川博、母は俳人の長谷川秋子。祖父母は長谷川零余子・長谷川かな女であるが、父博は零余子、かな女夫妻の養子だとか。
NHKでテレビディレクター、プロデューサーとして勤務、主に歌謡番組を担当。退職後はオフィス・トゥー・ワンでテレビ番組、音楽プロデュースに携わり、ニュースステーションの名物コーナーだった「最後の晩餐」などを担当。また、阿久悠のブレーンとして、その作詞、出版活動に関わっていた。
2000年、「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞。その受賞第一作がこれ・・・。
2007年、『俳風三麗花』で第137回直木三十五賞候補。
TBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の筋書き(脚本)作家のひとりで、小沢さんの生前最後の番組収録に立ち合った。
東京は下町、隅田川のほとり浜町に未亡人の母と暮らす21歳の絵子。バツイチでちょっとファザコンなヒロインを軽妙に描く、オール読物新人賞作家のデビュー作。
ままごとのような結婚に終止符を打ち、寡婦の母と二人暮しの絵子の日常を軽やかに描く書下し長篇。
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