… … …(記事全文2,031文字)「三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて 前編」(堺屋太一著・880円・祥伝社)
日本は「第三の敗戦」を迎える。それは2020年(令和2年)、東京オリンピックの年に決定的になるだろう。
私たちは一刻も早く「三度目の日本」を創らなければならない――。そう書き遺して、著者・堺屋太一は帰らぬ人となった。
著者が言う「敗戦」とは、「一国の国民または住民集団が、それまで信じてきた美意識と倫理観が否定されること」、すなわち価値観の大転換である。
近代日本にとって第一の敗戦は幕藩体制の崩壊、第二の敗戦は文字どおり第二次大戦での敗戦だった。
しかし日本は敗戦のたびに立ち上がり、それぞれ「一度目の日本」(明治政府による富国強兵と殖産興業)、「二度目の日本」(戦後の成長経済)を創ってきた。
ところが、その「二度目の日本」の価値観は、もはや通用しなくなっている。官僚が主導する政策の結果、現在の日本は、夢もなければ冒険心も湧かない「低欲望社会」になってしまったのだ。
「一度目の日本」は「強い日本」を目指し、「二度目の日本」は「豊かな日本」を目指した。では、「三度目の日本」は何を目指すべきなのか。
本書には、この国の、あるべき未来が描かれている・・・とのことです。
イシバさんが熱心に読んだ本だとか。堺屋さん、知らない仲ではありません。「楽しい日本」という提案は堺屋さんが昔、主張してたことです。
楽しくない人間、楽しいことなど考えたこともなさそうな政治家が、飛びついちゃいけません。
大昔、たしか読んだことがある。けど、調べたら取り上げてないんですね。そんな本がごまんとあります。
万博もあるんでついでに再読してみました。
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