… … …(記事全文2,487文字)「やなせたかしおとうとものがたり」(やなせたかし著・2300円・フレーベル館)
この本はやなせたかしさんだけの感傷として、弟へのレクイエムとして書いたものです。弟の墓前に供えたいが、それはやなせたかしさんの個人的感傷に過ぎないから、世間の人に読んでいただく気は毛頭なかった、とのこと。しかし強く勧められて刊行することになった・・・。
「こんな詩集は後にも先にもこれっきり
弟が生きていてこの詩集を見たら
なんというか僕にはわからない」
僕が5歳、弟が3歳の時、父が亡くなった。父は32歳の若さだった・・・本書では年齢が1つずれてます。
「家に大勢の人が来た
家族は泣いていたが
僕と弟は泣かなかった
僕は少し悲しかったが
弟は笑ってふざけていた」
何も知らないからたくさん人が集まって嬉しかったんだと思います。
さだまさしさんの「♪精霊流し」の歌詞もそうでした。
♪私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎまわって
精霊流しが 華やかに 始まるのです♪
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