… … …(記事全文2,901文字)「世紀の遺書―愛しき人へ」(巣鴨遺書編纂会編集・ジェイソン・モーガン解説・2750円・ ハート出版)
大東亜戦争終戦80周年記念出版です。平和を願う世界中の人に知ってほしい。
戦争裁判で斃れた人々の遺言集です。
“戦犯”裁判により処刑、獄中死された方々の遺書遺稿集。1953年刊『世紀の遺書』から85篇を新字体、現代仮名遣いにして復刊されました。
便箋や旧軍用罫紙に書かれたものの外、包装紙、トイレットペーパー、巻紙、書物の余白、又余白を截って貼り継いだもの、紙以外にも敷布の断片、シャツ、ハンカチ、板等もあります。大部分は鉛筆書きですが、ペン書、墨書、血書等もあって、ボロボロになったものも。
戦勝国によって処刑された“戦犯”たちの遺書遺稿を編纂したのは彼らの胸中をよく知る、巣鴨プリズン収監中の“囚友”たちでした。『世紀の遺書』とは20世紀が後世に遺す遺書という意味とのこと。
復讐の意志に貫かれた裁判で、“戦争犯罪人”のレッテルを貼られ、死を宣告されたのは実に1000名です。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)