… … …(記事全文2,950文字)「じつは私たち、菌のおかげで生きています - 種麹屋さん4代目社長が教える、カラダよろこぶ発酵と微生物の話 前編」(今野宏著・1540円・ワニブック)
発酵食品のみならず、医薬品や化粧品、ビタミン剤や飼料さらには環境浄化のためなど、実にさまざまな分野で利用され、私たち人間の暮らしを支えてくれている微生物たち。
今でも信じられないような超能力を持った微生物が次々と見つかっているのです。
日本に数社しかない種麹メーカーである秋田今野商店(東北地方で作られる日本酒の7割は秋田今野商店の種麹を使用しているという)の4代目社長が、「発酵」とそれにかかわる微生物の驚くべき営みを紹介します。知的好奇心をくすぐり、カラダが喜ぶ「発酵」エッセイの誕生です。
著者は、酒を作る麹菌をはじめ様々な微生物の種菌を製造する会社の経営者。令和3年2021年で創業111年の老舗。東日本に限定すれば10本の酒のうち7本は著者の会社の麴菌で作られている、とか。
「普通、会社の大事な財産は金庫にしまいますが、私どもの場合は金庫は金庫でも微生物の菌の倉庫=菌庫が何より大事です」
その菌庫はマイナス85度の冷凍庫。中には1万株の菌が眠ってます。株は株でも菌の株。こちらのほうがずっとカネになりそうです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)