… … …(記事全文2,977文字)「西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか 後編」(エマニュエル・トッド著・2860円・文藝春秋)
大国ではないカナダとメキシコに挟まれている米国は、実はありとあらゆるリスクから離れた離島です。
どんなリスクからも免れているがゆえに国際社会で想像し得るあらゆるミスを犯しがちなのです。
米国はフランス、ドイツ、ロシア、日本、中国、英国のように自らの生存のために戦ったことが一度としてありません。
これが実は、米国が大きなリスクを背負っていることの証拠であり、原因です。
その米国ですが、ご想像の通り、外部からの攻撃にはタフかもしれませんが、いとも簡単に内部崩壊する段階にきています。というより、すでに臨界点を超えていると思います。
たとえば2000年以降の死亡率上昇。特に45歳から54歳の白人男性の死亡率が上昇しています。原因はアルコール中毒、自殺、オピオイド中毒です。米国は先進国で唯一、平均余命が全体的に低下しています。
2022年、ロシアの平均寿命は65歳ですが、プーチン政権下で6歳も上昇しました。
さて、米国の乳幼児死亡率は新生児1000人あたり5.4人、ロシア4.4人、英国3.6人、フランス3.5人、ドイツ3.1人、イタリア2.5人、スウェーデン2.1人、日本は1.8人です。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)