… … …(記事全文2,898文字)『「エブリシング・バブル」リスクの深層 日本経済復活のシナリオ』 後編(エミン・ユルマズ ・永濱利廣著・990円・講談社)
2013年年初に日経平均株価は1万円でした。アベノミクスのスタート地点です。
PER17倍。それから10年で日経平均は4倍になりました。PERは同じ、むしろわずかに下げていると思います。つまりPER=企業利益が4倍になったということです。
円安は日本株にはプラスに働きます。海外投資家の影響が大きい市場です。円安は割安に日本株を買えるチャンスです。円安は株式市場に海外マネー流入を促進しています。
円安のおかげで日本企業の業績が良くなります。輸出企業の好調さは日本経済全体にもいい影響を与えます。
「失われた30年」と言われますが、わが国はずっとデフレで企業はコストを価格に転嫁できずにいました。しわ寄せを受けていたのが人件費です。賃金が上がりにくい構造になっていたわけです。
それがロシアのウクライナ侵攻のおかげで、原材料の輸入コストがベラボーに高騰し、さすがに価格転嫁せざるを得ない状態に陥りました。
赤信号 みんなで渡れば 怖くない。ここぞとばかり一斉に価格転嫁です。
外圧によってデフレ克服。今やインフレです。
わが国は企業も家計も貯蓄超過で金余り状況です。とても金利が跳ね上がる環境ではありません。
世界中で債券が買われている間に出口に向かった方がスムーズに正常化できます。米国が利下
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