… … …(記事全文2,729文字)「群れずに生きる」(筧利夫著・859円・角川書店)
数多くの舞台やドラマ、映画で活躍する筧利夫さん。
小さい頃から「集団行動が苦手」だったという。「演じる」という個人作業と「演劇」という共同作業の振り幅の中で、改めて見つめ直す、一人の人間としての生き方を語る・・・という本です。
私、この俳優好きなんです。大泉洋さん、八嶋智人さんとテイストが似てるなー、とつくづく思います。すなわち、前へ前へ。目立ちたがり。何でも引き受ける。たぼはぜ。貪欲・・・こういうキャラでないと芸能界は生きていけないのでは? お先にどうぞどうぞ、が通じるほど甘い世界ではないと思います。
こういうキャラ苦手です。友達にはなれません。けど、こういう人でないと浮かび上がらない世界だとも思います。だから、演技者として好き。でも、歌を歌ったり司会をしてる番組は見ません。
そういう人、ほかにもいます。芸人では上田なんとかという熊本出身の男。笑い声からして嫌悪感。ですから、画面に出てくると切るか換えます。オードリーの春日さん。声がうるさいだけで芸のないおいでやす小田さん。すぐ換えます。
さて、筧さん、いい年なんですよね。浜松出身ですけど大阪芸術大学。舞台芸術学科・演技演出コース。つまり、俳優になる学部がある、しかもペーパー試験なし。そこで受験したらしいです。
同級生に渡辺いっけいさん。こちらも味のあるバイプレーヤーですよね。
大学時代に「劇団☆新感線」に参加し、卒業前後から「第三舞台」で活躍。鴻上尚史さんですね。
『踊る大捜査線』シリーズ、『THE NEXT GENERATIONパトレイバー首都決戦』シリーズ、舞台では『飛龍伝』『ミス・サイゴン』など。
連続テレビ小説『とと姉ちゃん』『ボクの妻と結婚してください。』『遙かなる山の呼び声』、大河ドラマ『龍馬伝』など、とにかく出てますよ。
私が大好きなのは『やまとなでしこ』でした。女に騙され振られてるのにいい方にしか考えない「能天気気質」。ポジティブ思考というより「バカ」。これが巧い。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)