… … …(記事全文2,475文字)「あしたのこころだ 小沢昭一的風景を巡る 後編」(三田完著・1760円・文藝春秋)
「私が津瀬さんの名を記憶に刻んだのは、後年、社会人になってから向田邦子さんの『隣りの神様』というエッセイを読んだときである」と三田さん。
「生まれて初めて喪服を作った」という文章で始まる。48歳で初めてあつらえた。これを着て行く一番初めの不祝儀には天寿を全うした人物か、あまり縁の深くない儀礼的な葬儀であってほしいと 願いつつ、新しい喪服をタンスにしまう。
暮れも迫ったある日、知人の訃報を伝えられる。それが同業の津瀬宏さんが他界したという連絡。
複雑な思いで喪服へ袖を通す。
神楽坂にある津瀬さんの菩提寺に着くと、小沢昭一さんの弔辞が流れてる。
津瀬さんは新米の向田さんをあちこち連れ回して、仕事に役立ちそうな人たちをたくさん紹介してくれた、お世話になった人だったそうです。
津瀬さんが「シャボン玉ホリデー」「巨泉前武ゲバゲバ90分」のライターであったと初めて知ったとか。
放送されたのは50年前ですよ。小松方正、吉田日出子、沖山秀子といった個性的な俳優が、90
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)