… … …(記事全文3,320文字)「映画で知る美空ひばりとその時代 〜銀幕の女王が伝える昭和の音楽文化」(斎藤完著・2200円・スタイルノート)
前代未聞の大スター美空ひばり。その名は、いまだに忘れられることがない。
いまからは想像もできないほどの熱狂的人気を得てきた美空ひばりを社会はいかに評価し、受け入れてきたのか。そして、その時代背景はどのようなものであったのか。
現在では「演歌の女王」として認知されている美空ひばりだが、日本映画の黄金期には「銀幕の女王」でもあった。主演映画の多くは大ヒットとなり、全国津々浦々にまで美空ひばりの名は知れ渡り、彼女が映画の中で歌う歌は大ヒットしていたのだ。
本書では、彼女が主演した映画10本を選び、その映画から読み取れる、例えば当時の子ども観や女性に対する抑圧、さらには社会の風潮や人々の暮らしといった面や、そこから生まれた音楽の数々を例にあげて、評論家や社会や大衆が、美空ひばりをいかに評価し、また、その評価がいかに変化していったかを分析している。
美空ひばりの現役時代を知らない若い人々にも理解してもらえるように、当時の写真とともに、多くの注を添えて、登場人物や言葉の意味、背景なども説明した・・・とのことです。
私が子供の頃、NET(日本教育テレビ、現テレビ朝日)では午後、再放送番組の枠がありまして、いつも東映時代劇を放送してたんです。なぜかチビの私は熱心に見ておりまして、萬屋錦之助、大川橋蔵、大友柳太郎、東千代之介は美男だなあ、などと感じておりました。
ほぼ毎日配信!年3000冊読破の読書王・中島孝志の読む!見る!通勤快読宅配便
中島孝志(作家・コンサルタント etc)
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン