… … …(記事全文2,155文字)「中国経済 6つの時限爆弾 後編」(田村秀男著・1980円・かや書房)
中国は過剰生産を止めなければ過剰輸出も止まりません。けど、止める気なんぞさらさらありません。
なぜなら、止めたら中国がもたないからです。だれになんと言われようと過剰生産・過剰輸出をやめられないのです。
米欧は、いま、関税を大きく増やしています。たとえば、米国は中国産EVに対して100%の関税。EUにも強要していますが、ドイツはできるかどうか・・・中国市場なしにドイツの未来はありません。いや、現在もありません。中国にとってドイツはなくてもぜんぜん困りませんが、ドイツにとって中国は生命線。中国で儲けてなんぼ、というのがドイツの経済モデルだからです。
米国の嫌がらせで中国が「世界の工場」から転落するようなことがあったら、「世界のゴミ捨て場」になってしまいます。中国は内需低迷によって、生産された膨大な余剰物を輸出に回して、国内の産業をなんとか維持するしかないのです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)