「貧乏大好き~ビンボー恐るるに足らず」(東海林さだお著・880円・大和書房)
お久しぶりのショージさん。いままでの文章をかき集めて一冊にしたようです。
テーマは「貧乏」・・・もち、貧乏が好きな人なんていない。でも、貧乏に楽しみがないかというと、そんなこともない。
高級フレンチでマナーにおびえ、回らぬすし屋で板前に嘲笑されるより、居酒屋の安酒を、定食屋と牛丼屋の安心至極なうまさを、コンビニの楽しさを、存分に味わいたい、とショージさん。
貧乏とは切れない仲であるのなら、トコトン仲良くするしかない！
貧乏めしの悲喜こもごも、ケチやセコさについての考察、少年期の甘くほろ苦い貧しさ、青年期の荒ぶる貧しさーー。
「ビンボー大好き」と宣言するに至ったショージ君、渾身の一冊！
「戦争が廊下の奥に立っていた」
こんな俳句がありますが、 貧乏神も廊下の奥に立っています。押入れの奥にも、台所の冷蔵庫の中にも、 トイレの隅にも、気がつくと家の中は貧乏神で満員。

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