… … …(記事全文2,434文字)「櫻川イワンの恋 前編」(三田完著・1760円・文藝春秋)
担当編集者より
「ロシアで軽業師の息子に生まれ、日本に渡って戦前の浅草で幇間になったロシア人男性の鮮烈な恋を描いた表題作。
日本で初の女性アナウンサーとなった女性の、男に翻弄される波乱の生涯(「愛宕山女坂」)。
「♪地球の上に朝が来るーー」で一世を風靡した川田晴久。浅草半玉との淡い物語・・・戦後の浅草で一世を風靡したギター藝者(「ひょうたん池」)。
東海林太郎と甘粕大尉との知られざる交流(「あぢさゐ小路」)。
大人気の噺家の1人息子=稽古懸命のマジメ一本鎗。七光りで出世した「弥太郎真打」。その息子は隔世遺伝か、じいさんを彷彿とさせる芸で、師匠たち・席亭さんの推挙で真打抜擢・・・ダメな噺家一家を描いた「親父橋」。
芸能界や花柳界で活躍した実在の人々に材を取った短篇集。テレビ界で活躍した著者ならではの知られざる秘話が満載。人情の機微と、人の世の縁の不思議が心に沁みる1冊です」・・・とのことです。
「皆様に遺言として真にお伝えになりたかったのは、 財産の件よりむしろこれから読み上げる部分かと思われます。所感と題された一文でございます」
弁護士は祖父の文章をゆっくり朗読し上げた。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)