… … …(記事全文3,032文字)「お坊さんなら知っておきたい説法入門」(正木晃著・1540円・春秋社)
東日本大震災以来、説法のできる僧侶が求められている。本書は、そうした説法に役立つ「おもしろくて、ためになる話」を満載。
またまたまた、正木先生の本です。
「被災者の方々からぜひ説法をしてください」と依頼があったとき、尻込みしてしまうお坊さんが少なくないとか。
不思議ですね。お坊さんといえば、「説法」のプロフェッショナルでしょ。檀家さんの前で話すのは慣れてるはず。読経は当然。仏陀とか霊魂だとか、あの世についての話は得意なはず。
仕事がら、生きてる人も死んでる人も相手にしてるんですから。
しかし、そうじゃないそうです。口下手のお坊さんばかりなわけではなく、災害とか戦争とか、普通の葬式葬儀を超越してしまうシチュエーションでは「言葉を失ってしまう」からではないでしょうか・・・。
どうやって言葉をかけてやればいいかわからない。これ、お坊さんというより人間として当然のことだ、と思います。
それでも、お坊さんとしての使命があるはず。役割ですね。いま、やらないでいつやるんだ、あなたがやらないで誰がやるんだ、というもの。それが使命感です。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)