… … …(記事全文2,952文字)「不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む 後編」(三田完著・1870円・文藝春秋)
ところで、タイトルになっている「阿久さんの日記」ですが、趣味などという軽々しいものでなく、ほとんど「行」であり「日記道」と言ってもいいほど、と三田さん。
「かくして27冊の日記を残した。現在、明治大学駿河台キャンパスの阿久悠記念館の貯蔵庫に保管されている」とか。
日記は1981年1月1日から始まります。
もともと前年の暮れ、忘年会の福引で手に入れたもの。持ってきたのは演出家の鴨下信一さん。ご本人も日記フリークで知られています。
日記を書き始めた前日。すなわち1980年大晦日は阿久さんにとって華やかな日。八代亜紀「雨の慕情」がレコード大賞。「また逢う日まで(71年)」「北の宿から(76年)」「 勝手にしやがれ(77年)」「UFO(78年)」 に続く5度目の大賞受賞。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)