… … …(記事全文2,942文字)「中国経済衰退の真実 オールカラーのグラフで一目瞭然 前編」(田村秀男著・1280円・産経新聞出版)
中国経済の生死は日米が握っている
◉「習近平バブル」崩壊に打つ手なし
◉「人民元決済」暗躍の限界
◉ウクライナ戦争後のドルVSモノ
◉米利上げで中国からカネが逃げ出す
習近平政権が隠蔽しても数字は嘘をつきません。
【オールカラーグラフ60枚】
2024年、衰退するのは中国だ。
「2024年の経済は、デフレ中国対脱デフレ日本の構図」となり、日本の脱デフレとそれに伴う金余り解消こそが習近平にとって大打撃となる、と著者は断言。
日本のデフレ終結は米国の対中政策と並んで「バブル崩壊中国の経済衰退」を長期化させるかどうか・・・に関わってきます。
ロシアのウク侵攻で、世界のエネルギー情勢は一変しました。すなわち、価格高騰。米国は虎の子の「SPR(戦略原油備蓄)」つまり、せっせと溜めてきた在庫をヨーロッパに吐き出さざるをえなくなりました。
22/2/24にウク侵攻開始。
それまでロシアにエネルギー依存してきたヨーロッパ、とくにドイツはお手上げ。いまだに重要産業の自動車、もっと大切な化学・・・電力採算がとれずとうとう国外で製造せざるをえなくなりました。
昨年、GDPで抜いた抜かれたとわが国とデッドヒートを繰り広げた、とメディアは大騒ぎしましたけど、すべては円安の影響。円高になれば簡単に逆転しますし、重要産業がドイツ国内から引っ越しですから、自然に落ちていきます。
つまらないモノサシで順位争いを騒ぎ立てるなど、いかにメディアが愚かかということがよくわかります。
さて、世界ではエネルギー価格高騰が収まりません。SPRの米国にしても、8億バレルの在庫が3億バレル台に落ち込むと真っ青。そりゃそうです。自分たちが戦争を仕掛けられたら戦闘
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)