… … …(記事全文3,059文字)「ケーキの切れない非行少年たち 後編」(宮口幸治著・836円・新潮社)
「性加害者は性に対して歪んだ思考をしてる。「女性は襲われたいと思っている」と考えていたりする」
「ワークブックを終えるたびに、わかりました、もうしませんと真剣に繰り返す。今度こそ大丈夫と思う。しかし事態は全く変わらない。 次の診察までに問題を頻繁に起こす」
どうして変わらないのか? 原因が判明。簡単なことです。知的ハンデ。認知機能が弱く、ワークブック自体が理解できていなかった。
認知行動療法は能力に問題がないことを前提に考えられています。改善が見られなければ投薬治療しか対処療法はありません。
児童精神科医として一通りわかったつもりになっていた・・・ 少年院に赴任するまでほとんど何も知らなかった、と愕然。
少年院で最も手がかかる少年の診察。「学校で手がかかる」というレベルとはダンチです。
社会で暴行・障害事件を起こして入院。少年院でも粗暴行為が頻繁。教官の指示に従わない。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)