… … …(記事全文2,979文字)「脳の闇」(中野信子著・946円・新潮社)
人間の厄介さを知っていますか・・・ブレない人、正しい人と言われたい、他人に認められたい……集団の中で、人は常に承認欲求と無縁ではいられない。
ともすれば無意識の情動に流され、あいまいで不安な状態を嫌う脳の仕組みは、深淵にして実にやっかいなのだ――
自身の人生と脳科学の知見を通して、現代社会の病理と私たち人間の脳に備わる深い闇を鮮やかに解き明かす。
5年にわたる思索のエッセンスを一冊に凝縮した、衝撃の人間論!・・・ですと。
ケンブリッジ大学グループが、人間は1日に何回の選択をしているかを調査しました。
「ランチに何を食べようか」
「どんな服を着ようか」
こんなものから、ビジネスにおける重大な決断も含めて・・・1日最大35000回だそうです。
たしかに、起きようか寝ていようか、無意識のうちに考え、判断しているものです。右に行くか、左に行くか、これまた無意識にうちに選択・・・35000回!そうかもしれませんね。
この選択をする行為とはかなり負荷がかかるものです。意思決定に要するエネルギーは少ないほど楽です。白か黒かの二者択一レベルですら、いろんな情報を集めて、整理したり、比較したりして、どちらがどれだけ得か損か、いいか悪いか、楽か大変か・・・検証する必要があります。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)