… … …(記事全文2,515文字)「くらべて、けみして 校閲部の九重さん」(こいしゆうか著・1265円・新潮社)
文芸界震撼!至宝の校閲秘話から生まれた変態的情熱溢れるお仕事コミック!
普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。
ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか?
文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語!
三浦しをん(作家)
「校閲者は妖精だ。鋭く的確な指摘で作品の精度を上げてくれる頼もしき存在だが、私は姿をお見かけしたことはない。本書は、謎に満ちた妖精の生態、苦悩と喜び、お仕事の内実にぐいぐい迫った、読書好き必携の楽しい一冊である。校閲さん、いつも本当にありがとうございます!」
石井光太(ノンフィクション作家)
「言葉を紡ぐということが、どれだけの努力と誠意を必要とするものか。今の時代にこそ読まれてほしい」
飯間浩明(国語辞典編纂者)
「主人公にことばの感度を試される。私にとって、実に勉強になる漫画です」
600冊以上も本を出してますと、いや、プロデュースを入れたら軽く1000冊超えますね。それだけ校正・校閲との縁もあります。
大昔、編集者の真似事をしてた時機もありますから、校正者にいつもいつも発注して、原稿をチェックしてもらってました。もち、編集者もしますけど、「文字校」というもので、ダブルチェックするわけです。
著者にゲラを渡す前に、校正者のチェックしたものをチェックして、書き込む。つまり、「ここはこれでいいですか?」「これは前と話の展開が矛盾してますけど?」というように、著者に確認を入れるわけです。
著者はそれを見て、「ああそうだった、いけねえいけねえ」と気づくこともあるでしょうし、「わざと書いてんだよ。チャンと読め、バカ」と叱られることもあります。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)