… … …(記事全文2,326文字)「ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 後編」(山口周著・1760円・ダイヤモンド社)
意識調査の大手ギャラップ社によると、「仕事に対して前向きに取り組んでいる」と答えた従業員は全世界平均で13%。
ご推察の通り、外国の方が日本よりもいつもはるかに高い。あくまでも主観的なものなので謙虚過ぎる日本人は自己評価がとても控えめになります。
リクルートによる働き喜び調査でも全体の14%しかない。およそ8割から9割の人は自分の仕事をどうでもいい、と考えていると判明。仕事に「意味」「やりがい」「働きがい」を見出せていないと受け取られます。
人の能力はリーダーの「意味」の与え方によって簡単に増減します。リーダーが「意味」を与えることで大きな可能性を引き出すことができるのです。
注意すべきは部下をどう気づかせるか、その「意味」が与えられるかどうかにあります。
ペトロをはじめとしたイエスの12人の弟子たちは「情けない弟子たち」の典型で、イエスの生前、全く見るとこなしの集団に過ぎませんでした。
「弟子の中で一番偉いのは誰か?」と討論してイエスにたしなめられます。実際、イエスが捕縛され処刑される段になっても、誰一人としてイエスを助けようとはせず、さっさと逃げてしまいました。
ところがこの情けない弟子たちはイエスの昇天復活後、「炎の伝道師」へと変わります。 そしてキリスト教は世界宗教として発展していくわけです。
一体どこがどう違うのか?
それは自分の人生に意味を見出したかどうか、意味に気づいたかどうか、イエスの福音を世界に伝えなければならないと使命感に燃えたかどうか、そこに命を懸けたかどうか、にあるのです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)