… … …(記事全文1,926文字)「腹黒い世界の常識 後編」(島田洋一著・1540円・飛鳥新社)
核戦争危機といえば、今回のロシア・ウクライナ軍事衝突もそうですし、イランが乗り出し来たらハマス・イスラエル戦争でもあるかもしれません。
イランが核開発に成功したら、即、イスラエルを核攻撃すると思います。なにしろ、大統領自ら「地球上から消してやる」と公言してましたからね。ですから、イスラエルとしてはイランの核開発がいちばん怖い。
というわけで、いま、米国議会は「イランの核開発に関する阻止」を法律として成立させました。つまり、イスラエル全面支持ということです。これではハマス・イスラエルの停戦協議の仲介はできませんよね。
イスラエルとしては喜んでいいのかどうかわからないと思います。
さて、ケネディVSフルシチョフ時代の「キューバ危機」もそうでした。人類がはじめて核戦争の危機に遭遇した事件でした。
あの時、ケネディはキューバへのミサイル設置を海上封鎖で対処。そしてソ連に近接したトルコに配置済み核ミサイル=ジュピターミサイル15基撤去、という妥協を成立させました。
これでキューバ危機はひとまず収束。1962年10月。世界を震撼させた13日間の妥結点です。
いまもロシアの核使用はウク軍が海上からクリミア半島奪還に出たら十分ありえます。
「現実となる可能性は大きい」
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)