… … …(記事全文2,624文字)「スノーデン 監視大国 日本を語る」(エドワード・スノーデン著・880円・集英社)
「米国はマルウェアを作動させて日本のインフラを大混乱に陥れることができるというのは本当のことでしょうか?」
「答えはもちろんイエスです」
このところ、スノーデンの資料をかき集めてチェックしています。きな臭いにおいがするからです。勘違いだといいですが、おかしなことが起こり過ぎています。
米国の終わり、断末魔。世紀末。直感ではどうもプンプンしてなりません。その時、あの暴力謀略国家は何をするか・・・。
さて、2013年のリークで世界を震撼させた元アメリカ情報局員スノーデン。2017年、日本関連の秘密文書が新たに暴露されました。
そこには大量監視システム「XKEYSCORE」が米政府から日本政府に譲渡されていることが記されていました。
「安全のため」と称して増大する一方の国家による監視活動。
スノーデンは何を語るか・・・。
「犯罪と縁もゆかりもない世界中の市民のプライベートな活動を、民主的な政府が監視している証拠。ジャーナリストに提供した際、人々が関心を寄せてくれないのではないかと不安でした。自分が間違っていたことをこれほど喜んだことはありません」
2013/6、エドワード・スノーデンがリークした機密資料をもとに「英ガーディアン紙」「米ワシントンポスト紙」などが連日、連邦政府の監視捜査の実態を白日のもとにさらしました。
なにをしていたか?
光ファイバーに直接アクセスして膨大なネット通信を取得していたこと。
Googleやメタ(FB)等の巨大ネット会社に顧客の個人情報を提供させていたこと。
議会や裁判所の監督が実質的に骨抜きとなっていたこと。
枚挙にいとまないほど次々と暴かれました。
自由でオープンで民主的な国家という米国の理念は一体どこに消えたのか。根本から崩れてしまいました。スノーデンの登場は9.11同様、社会を大きく変える画期的な出来事になりました。
第1に、日本の監視政策は世界に類を見ないほど秘密主義です。顔認証技術、DNA型データベース、Nシステムなど、強力な監視技術が秘密のベールに包まれたまま日常的に用いられています。
「日本政府は世界に引けを取らない。強力な監視捜査を実施していることが明らかです」
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)