… … …(記事全文2,442文字)「ちょっと不運なほうが生活は楽しい 後編」(田中卓志著・1595円・新潮社)
「エンタの神様に出られない芸人・・・」
そういうくくりでテレビ番組に呼ばれた著者。
いつの間にか、ブームに乗って「笑っていいとも」「アッコにおまかせ」「踊るさんま御殿」などなどにも次々と登場する始末。いわゆる売れっ子お笑い芸人。夢にまで見た瞬間。
それまでは先輩から呼び出されることを待ち続ける毎日。でないと、食べられませんから。
不遇時代にいちばん可愛がってくれたのはビビる大木さんだったとか。近くにいて大きく刺激を受けたらしい。
テレビ番組でタレントの血液型をあてるクイズに出演することになると、1週間ずっと深夜のファミレスで著者相手に受験勉強さながらのインプット。そして見事優勝。
この集中力。これこそが大事だと悟ったとか。残念ながら、著者は番組に出演しないので眠くて仕方なかったとか。
さて、売れっ子お笑い芸人として小さな成功・・・これはいい。ほとんどの芸人は売れずに死んでいくんですから。
でも、それなりに大変なことに遭遇します。4年間、不遇時代に貯めてきたネタが底をついた。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)