… … …(記事全文2,487文字)「泣くほどの恋じゃない」(小手鞠るい著・990円・潮出版社)
夜が怖い。あの人のいない夜が怖い。だから、わたしは書き続ける、彼とわたしの優しくて残酷な物語。
塾の教え子の父親と関係をもった凪子。会えない寂しさを埋めるように彼女は彼への想いを筆に載せる。
どうしても忘れられない人がいる、すべての読者に贈る恋愛小説の不朽の名作が待望の文庫化・・・なんだとか。
いいですか、好きになっても
好きになってもいいですか
もしもあの日、あのとき、あの人に出会わなかったら?
もしもあの人を好きにならなかったら?
誰かと深い関係を結んだことのある人なら、必ず一度いや何度も不毛だとわかっていながら発する言葉。
麻丘めぐみさんの「♪芽生え」の歌詞そのもの。
♪もしも あの日 あなたに あわなければ♪
これと一緒。
(もしも彼と出会わなかったら、わたしはもっと幸せになれた。もっと不幸になった。どちらも真実なの。なぜなら幸福と不幸はどちらも同じ重さを持って、寸分の違いもなく、重なり合っているものだから。どちらが欠けても成り立たないものだから。生と死のように、光と影のように、例えば、幸福は海であり、森、空であるなら、不幸は橋であり、船であり、樹木であり、鳥なのだから・・・)
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)