… … …(記事全文2,702文字)「モンゴル力士はなぜ嫌われるのか 日本人のためのモンゴル学 後編」(宮脇淳子著・880円・WAC)
「元氣」という言葉があります。元々生まれたときの元の氣のことを指すらしいです。
生まれたとき最大であった氣も、年を取るに従って減少していきます。
氣が消滅するのが死なんですね。
世代を厳しく区別する輩行という考えがあります。これが先輩・後輩・同輩の序を示します。
放牧民狩猟民であるモンゴル民族は原則的に相続は均分相続。なぜなら、彼らは土地の相続はあまり意味をなしません。家畜を相続しますからいくらでも分割できるわけです。
ただし、女の子は男の子の半分。イスラムもそうですね。
引退を強要された日馬富士はとっても勉強家だったらしく、引退後、モンゴル国立大学の通信課程で学び、後に法政大学の大学院に合格。現役横綱として初めて大学院生ともなったそうです。
朝青龍にしても白鵬にしても、奥さんは共通して学歴が高い。父親も同じだそうです。いずれも父親はモンゴル相撲の英雄です。
白鵬の母親は医師。もちろん、高学歴です。
なぜかというと、男は腕一つでいくらでも食べていけますけど、女はそうはいきません。自分1人でも食べていけるために教育が必要だ、という現実的な意味があるのです。
逆に言うと、頭の切れる女性が多い。となると・・・離婚率も高い。ウランバートルではとくに高い。彼女たちは当然1人でも生きていけます。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)