… … …(記事全文2,836文字)「あるヤクザの生涯 安藤昇伝 後編」(石原慎太郎著・1380円・幻冬舎)
「あの時だけは気圧されたんだね。あの男、びくともしやがらないで、俺たちを笑い飛ばしやがった。昔、尾津の大親分はこっちも殺されるのを覚悟で朝っぱらから拳銃を下げて押しかけ、脅した時、あの大親分でさえブルって酒を出して手を打ってくれた。横井の野郎は鼻で笑い飛ばしやがった。度肝を抜かれて退散してきちまった」
「しかし、下の玄関まで来て目が覚めた。手前を取り直し、せめて一発ぶち込まなければ、と思い直したんだよ。考えてみりゃ、あれは横井の貫禄勝ちだったよな」


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