… … …(記事全文3,060文字)「インフレの時代-賃金・物価・金利のゆくえ 後編」(渡辺努著・1320円・中央公論新社)
ノーベル賞を受賞したサイモン・クズネッツのジョークに「世界には4種類の国がある、先進国と後進国と日本とアルゼンチンだ」というものです。つまり。それほどわが国のアイデンティティは異常だ、という意味なのでしょう。
インフレ流入をきっかけに企業が積極的に価格転嫁を進める一方、労働組合もこれまでにない高賃金を要求するなど、企業と労組のプライシングが30年間の据え置きから大きく変貌しました。
22年春以降に起きた賃金、物価、金利の正常化、つまり正常化の第1ステージで何が起きたか?
ノミナルな変数です。これは単位が金額。たとえば日本であれば円の変数を指します。チョコレートの値段は180円。賃金も同様で時給1100円。円が単位なのでノミナルな変数です。
こうした変数が異常な状況に陥ったというのが「慢性デフレ」であり、それが修正された状況が正常化の第一ステージです。


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