… … …(記事全文3,202文字)「戸籍の日本史 前編」(遠藤正敬著・1199円・集英社インターナショナル)
日本は世界で唯一の「戸籍国家」です。
なぜ7世紀に作られた国民管理制度が明治維新で甦り、今日に続いているのか?
古代律令政時代に生まれた戸籍は、なぜ、何のために、明治に甦ったのか?
そしてその制度が21世紀の今日まで生き続けているのはいったいどういう理由なのか。
夫婦別姓問題、同性婚、このほか種々の国際化の「見えざる障壁」になっている、日本独自の国民管理制度の実態を暴く。
目次より
一章 「日本人」としての証明書
二章 「古代の制度」がなぜ復活したのか
三章 明治国家が創り出した「家制度」
四章 戸主という名の「君主」
五章 「婿」と「妾」の国・日本
【寄り道 その一】 人別帳の世界――江戸時代の「戸籍」
六章 創り出された「日本人」
七章 早くも現われた「限界」――徴兵制と国勢調査
【寄り道 その二】 本籍を「皇居」に置く人たち
八章 戦前の「無戸籍」問題
九章 差別の温床として
一〇章 「大日本帝国」の戸籍――朝鮮、台湾、そして満洲
一一章 国破れて「家」あり
一二章 「日本人」の再編
一三章 天皇に戸籍はあるか
一四章 『サザエさん』に見る戦後の「家」
終章 戸籍がなくても生きていける
「戸籍」を見たことありますか?
婚姻届提出とか相続書類等々を用意するとか・・・「パスポートを申請するときに戸籍を見た」という人もいるかもしれません。
「そこに何が書いてあったか覚えてますか?」



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