… … …(記事全文3,179文字)「古代の皇位継承: 天武系皇統は実在したか」(遠山美都男著・1870円・吉川弘文館)
天皇位の継承において重視される皇統。奈良時代には天智天皇と天武天皇の子孫が対立し、天武系の皇統が皇位を独占していたとされているが、それは事実なのか。天智以前の王位継承から、壬申の乱、聖武天皇の皇統再建計画、草壁皇統意識の誕生、桓武天皇が編み出した新たな皇統継承方式までをたどりながら、政争に明け暮れた奈良朝の政治史を読み直す。
672年に起きた壬申の乱。大海人皇子=天武天皇は、その兄天智大王の後継者=大友皇子を倒して即位しました。
この天武以降、皇位は皇后の持統天皇を経て、天武の孫=草壁皇子の息子にあたる文武天皇へと継承されます。
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