… … …(記事全文3,462文字)「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折 後編」(春日太一著・2750円・文藝春秋)
橋本忍の故郷は姫路駅から播丹線に乗って北に30分。地方の無人駅。
「貧乏な集落の中でもひときわ貧しい家だった」
「親父は小料理屋の主人として成功。しかし山っけが強く次から次へと事業を展開する。その中に興行=芝居小屋の経営があった」
そこで橋本忍が見たものは、企画の魅力を必死に語る座長たち。まったく動じず騙されず、自分の博才で判断を下す姿。
「それがいつも当たる」
この父親の姿に憧れたらしい。なんの娯楽もない中、年に一度、お盆の季節になるとやってく
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