「アンパンマンの遺書　完結編」(やなせたかし著・1331円・岩波書店)
やなせたかしさんは映画スターや芸能人の自宅を訪ねてインタビューするような仕事もしてたようですね。
それだけの縁なのになぜか仕事がつながる。しかも、まったく未知の仕事ばかり・・・。
「なぜ僕を選んだのかわからない」
女性コメディヱンヌ丹下キヨ子を訪問。「若い人では永六輔がいいわね」と言ってたので、そのまま書いた。
「たった一行が運命を変える」と自ら語ってます。
一人の長い顔をした青年が突然自宅にやってきた。職人風の短髪、すり切れたジーパン。
「今度大阪のフェスティバルホールでミュージカル『見上げてごらん夜の星を』をやるんです。ついては舞台装置をお願いしたいんですが」
「やったことありませんけど」

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