… … …(記事全文2,294文字)「ふるさとは岡山にありて怖きもの 岩井志麻子怪談掌編集」(岩井志麻子著・780円・宝島社)
「ぼく、人を殺しているかもしれないんですよ」
ふるさとの岡山で、暮らす歌舞伎町で、訪れた東南アジアで――『ぼっけえ、きょうてえ』著者が出会った超短編奇譚全37話!・・・とのことです。
実は、この人、作品から連想される人物とは大違いで、きわめてまとも。きわめてバランス感覚がとれた人ではないか、と思っています。
つまり、私、大ファンなんですね。
(あらすじ)は以下の通り。
マッチングアプリで知り合った女性に「アパートのそばに、ちょっと変わった祠みたいなものがある」と聞かされて会いに行くと――(「ふるさとは岡山にありて怖きもの」)。
東洋一の歓楽街、不夜城と呼ばれるこの街は、事件だらけ事故物件だらけ。そんな街ではすれ違う“モノ”が人間かどうかも疑わしく……(「歌舞伎町は燃えているか」)。
書き下ろし32編に傑作掌編を加えた最恐37編! 驚くべき数ですが、ショートショートなのであっという間に読み切ってしまうと思います。
ある時期まで私は幽霊を見たことがない、と思い込んでいた。が、怪談を語ることで知られた
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