… … …(記事全文3,360文字)「答え合わせ 後編」(石田明著・1100円・マガジンハウス)
M-1チャンピオン。ただものではありません。
2005年から2007年まで3年連続で敗者復活戦を受け、毎年8000を超えるコンビが戦って決勝に出られるのは上位9組と敗者復活戦を制した1組だけ。「決勝の常連」だった笑い飯や和牛というコンビは天才で異常な存在。1回でも残ったら奇跡という世界です。
不細工芸人井上さんがカッコつけるのをいじる漫才スタイルを捨てて、新たな漫才スタイルをつくってみたい・・・石田さんの野望。いや、これをしなければ明日がない、という絶望というか希望だったのかもしれません。
1つの展開で2つの笑いをとる、いってみれば、二重奏の漫才。
このチャレンジが08年M-1決勝で披露した「太もも叩く反省ボケ」へと一足飛びにたどり着けたわけではありません。
「警察の取り調べ」という設定で漫才に入るけど、早く打ち上げに行きたい石田さんが飲み会の動きを繰り返すというネタ。いくつか台本を書き直す。どれもあまり面白くない。
活字にしてみたらいまいち。しかしアイデアは捨てず、試しに台本にはボケの部分を書かず井上さんに出してみた。
すると珍しく井上さんが笑った。これは「ウケるかもしれない」と劇場でかけてみたら爆
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)