… … …(記事全文2,751文字)「出家とその弟子 後編」(倉田百三著・1289円・岩波書店)
一燈園といいますと、私にとっては石川洋先生のことが思い出されてしまいます。
20代半ばにはじめてご縁を頂戴し、30代に入る頃、原理原則研究会の前身である「人間観研究会」「宇宙観研究会」で10年ほど講義を頂いた先生でした。
テーマはいつも一緒・・・「捨てなければ得られない」。それで毎回違う話。原理原則研究会もテーマはいつも同じ。それで毎回違う話。場所が変わればまた違う話。以前、名古屋、大阪、博多と連日、参加されたメンバーがいまして、毎回、違うコンテンツなので驚いていました。
これも石川洋先生を見習ってのことです。
一燈園は、絶望に打ちひしがれた倉田百三が身を寄せたところですね。失恋、不治の病と言われた結核で退学。1カ月で身内を3人次々に亡くす・・・何をしていいかわからない。
そんなときに西田天香翁のもとを訪ねるのです。「出家とその弟子」は戯曲です。一燈園が全面バックアップして舞台で上演したわけです。
石川洋さんも同じ。代々、医師の家系に生まれ、父親が亡くなると相続争いが始まる。とことんこの世が嫌になった石川洋さんが縁にしたがい、訪れたのが一燈園。以来、亡くなるまでそ
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)