… … …(記事全文3,104文字)「当マイクロフォン 前編」(三田完著・743円・KADOKAWA)
業と因果に翻弄されて、地方局を流転した。母を恋い、激情に身を明け渡し、芸の鬼となった男の魂に、安住の地はあるのか。名調子で人気を博した伝説のNHKアナウンサー・中西龍の生涯を描いた評伝小説です。
ご縁がないわけじゃありません。実は、私がプロデュースしようと思っていた人でもありました。
ご子息とは、私のマブダチが彼の同僚(新聞社の記者)。結婚披露宴の2次会でバンドでレイ・チャールズの「♪Unchain My Heart」を披露。あとで新郎から「中西龍さんの息子」と紹介されたことを覚えています。その後も新聞社で何回か会ってます。
声はぜんぜん違ってました。
そういえば、とふと思い出し、たぶん、あれだけの人だから本の1冊や2冊とあるだろう・・・そう思ってたんですけど、エッセイめいた原稿を自費出版みたいな形で何冊も刊行してるようですが、本格的な著作はなし。
もったいない、どうしてあの時トライしなかったんだろ、と後悔あとを立たず。
同時に、トライしてたらこれまた大変なことになってたかも・・・ホリプロの堀威夫さんの時のように「ケツをまくってた」かもしれません。いや、きっとそうでしょう。
こういう本と遭遇することが読書子には醍醐味で、だからやめられない。年に何回あるかどうかの体験です・・・大当たりでした。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)