… … …(記事全文2,696文字)「アントニオ猪木とUWF」(前田日明・藤原喜明著・1760円・宝島社)
UWF設立から40年――猪木とUへの鎮魂歌。YouTubeでも話せない2人だけが知る濃厚秘話!
アントニオ猪木とUWFに人生を翻弄された2人が語る濃厚秘話!
第1次UWF旗揚げから今年で40年。アントニオ猪木のために設立され、カルト的な人気を誇った団体の「40年目の真実」とは?
愛弟子だけが知る「猪木の素顔」とは?
猪木とUWFの裏も表も知り尽くした2人によるガチンコ対談!・・・とのことです。
「こんなひょろひょろな奴がやっていけるのか?」
47年前、新日本プロレスの道場で初めて前田日明さんに会った時、藤原喜明さんはそう思った、と言います。
身長190センチ超。けど体重は67キロしかない。ガリガリで風が吹いたら飛んでいく。
しかし、新日の厳しいトレーニングを真面目に正面からやり通した。鬼の山本小鉄さんに言われた通り、限界まで飯を食った。みるみる大きくなった・・・。
「前田と猪木さんはどこか似ている」と藤原さん。2人とも純粋で騙されやすい。
でもプロレスに対しては徹底して、妥協しない。どんな困難でもやり通す強さ。そんなところが人を引きつけた、という。
「藤原さんの強さの秘訣はとにかくしつこい。狂っているというレベルを超えるほど。できなくても、チクショーと言いながらまた取り組む。絶対にあきらめない。だから誰も到達できない境地まで行くことができた」
前田さんは、藤原さんとのスパーリングがUWFの原点だといいます。「あれがなかったら総合格闘技もなかったし、自分自身もプロレスをさっさとやめていた」とか。
人と人の縁は不思議なものです。この2人、会社のスタッフたちに騙されて、自分たちのファイトマネーからグッズ権利収入まで億単位で抜かれているのに、その幹部スタッフの生活が大丈夫かと心配するお人よし。
騙した連中は、しょせんレスラー。井の中の蛙。世間知らずのお人よし、とたかをくくっていたと思います。
でも、前田さんが立ち上げたUWFは伝説をつくりましたし、外国人レスラーたちからは崇拝される存在です。藤原さんがいなければ関節技がここまでスポットライトを浴びることもなかったでしょうね。
私、新日も全日も国際プロレスも、もちろん、UWF、リングスも好きです。
東京ドームには何回も見に行きました。そういえば、会場で猪木さんがいつも語る言葉があります。
「この道を行けば どうなるものか」というフレーズですけど、いま、モノマネ芸人たちが盛んにやってますが、彼らがコピーしたのは東京ドームで私がたまたま見ていたリングパフォーマンス。
実はあれ、猪木さんの言い間違いなんです。途中で忘れてしまって、もう一度繰り返した。そ
ほぼ毎日配信!年3000冊読破の読書王・中島孝志の読む!見る!通勤快読宅配便
中島孝志(作家・コンサルタント etc)