… … …(記事全文2,931文字)「北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪 後編」(安田峰俊著・1760円・文藝春秋)
2011年から10年で技能実習生数と資格外活動の労働者、その多くは留学生ですが。それぞれ3倍増となります。
それだけニーズがあり、産業界は労働不足で喫緊だったのだ、と思います。
2019年、外国人の就労を認める在留資格特定技能が新設されます。技能実習生を3年勤め上げてから在留資格を転換する例が多いこともあり、現場の風景はあまり変わらない。
わが国の外国人労働者数は2020年に中国人を抜いてベトナム人が断トツ一位となりました。
技能実習生は職業選択の自由や移動の自由といった基本的人権が実質的に制限されています。しかもベトナム人は出国前に多額の借金を背負ってますから、いわば年季奉公に等しい状態。そのため職場を逃亡する人もたくさん。コロナ禍以前の2018-19年には毎年9000人以上が姿を消していたとか。その多くはベトナム人。
逃げた技能実習生の多くは貧困で身分も安定していません。「流れ者」になります。窃盗や詐欺、暴力行為、無免許運転、犯罪との親和性も高い。
中国人であれば、たとえ合法的に土地を購入している商行為でも警戒の対象として報道しますが、ベトナム人になると無免許運転で死亡引逃事件を起こしたり、宴会で同胞を殺したり、明らかな違法行為でも詳しく言及すると「ヘイト」になる。いったいどうなってるのか・・・しかしこれが報道の現実。つまり、ある意味、中国人は人間扱い、ベトナム人は人間扱いしていない、つまり、ベトナム人はアンタッチャブルと認識しているのです。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)