… … …(記事全文3,382文字)「代償」(伊岡瞬著・880円・KADOKAWA)
平凡な家庭の小学生・圭輔は、ある事故をきっかけに遠縁の同級生・達也と暮らすことになり、一転、不幸な境遇に陥る。
寿人という友人を得て苦境を脱し、長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込んだ・・・
“私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。かつての友情に免じて、私の弁護をしていただけないでしょうか”
裁判を弄ぶ達也、追いつめられた圭輔。事件を調べ始めた寿人は、証言の意外な綻びを見つけ、巧妙に仕組まれた罠をときほどいていく・・・。
なんとかかんともキショイ。けど読まずにはいられない。いったん手に取るとついつい頁をめくってしまい、気づいたら朝。
夢中にさせてしまう魅力と醍醐味・・・こんなに暗くて、辛くて、気持ち悪くて、怒りが爆発して、精神的にとっても良くない物語なのに、怖いもの見たさ?
そうそう、以前お話しました。ただいま伊岡ワールドにハマってます。伊岡沼です。
本日のプログに書くつもりですが、これ、テレビで連続ドラマ化されました。たぶんnetflixかアマゾンか・・・いずれにしても「一気視聴」してしまいました。読むのも見るのも止まりません。
そして、実は大筋は同じですけど、細部がかなり違います。というか、ラストシーンも違います。
なら、ぜんぜん違うじゃん? はい、そうなんです。
じゃ、どちらが面白い? それが・・・どちらもいいんですよ。
たとえていうと、東野圭吾さんの「白夜行」ありますね。あれ、綾瀬はるか・山田孝之コンビでテレビドラマ化されましたね。武田鉄矢さんが亀井刑事をしてたドラマ。あるいは松本清張の「砂の器」に対する橋本忍脚本の映画・・・どちらもいい。もちろん、原作がなければ脚本はありえません。けど、この二つはどちらも脚本が原作を凌駕してしまいました。
それがない。原作も脚本もかなりハイレベルで惹きこまれる。まいりました。まったく二つの作品を読みそして見ている。見てから読むか、読んでから見るか。いや同時にしてもいいんじゃないか・・・お勧めしたい。
さて、小説ですから「ネタばれ」はできるだけ避けたいと思います。
諸田寿人・・・という名の生徒。主人公は彼のおかげで生きることができ、彼のおかげで第二
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)