… … …(記事全文2,523文字)「ひとりで生きる 大人の流儀9 前編」(伊集院静著・1000円・講談社)
「一人で生きることを自覚せよ、と言っても、そう簡単にできるものではない。
泣く雨の夕暮れも、一人で膝をかかえて星を見上げる夜半もあるであろう。
孤独というものには、やるせなさがどこかに隠れている。なのに一人で生きようとしている人には、家族、兄弟姉妹、仲間、同僚、友と日々、逢ったり、連絡を取り合って、普通に生きている人たちには、ないものがある。
あの潔さに似たものは何なのだろうか?
ひとりで生きることは、一見淋しいものに思えるが、実は美しい人間の姿であるのかもしれない」――伊集院静
シリーズ累計195万部超の大ベストセラー第9弾・・・とのことです。
吉本興業が人気お笑いコンビ「和牛」の解散(24/3末)を発表しました。
M-1グランプリの常連。2015年から5年連続決勝進出。16-18年、3年連続準優勝。リアルに見てましたけど、とろサーモンじゃなくて彼らが優勝だと確信してたほど。
14年NHK上方漫才コンテスト優勝、18年上方漫才大賞奨励賞、21年特別賞など受賞歴多数。実力派コンビです。
水田信二さん「きっかけは3年前に気の緩みから複数回遅刻が重なったこと」「パフォーマンスで相方川西の要求に応えられない」「漫才への取り組み方について差を感じるようになった」とのこと。相方の川西賢志郎さんは「3年前から舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方、水田の遅刻が続き徐々に信頼できなくなり」「節度を保てず厳しく言葉をかけることもあった」とのこと。
20年近くのコンビが解散。ピン芸人とか俳優として生きていくのかもしれませんが、才能だけでこの世界が渡れるほど甘くありません。水田さんは元プロの料理人などバラエティにもよく出演してました。川西さんはウッチャンの「LIFE」というコント番組にも出演してます。生真面目さが災いしてなければいいけどなーと少し心配してます。
いずれにせよ、周囲の贔屓なければ芸人はなにもできません。真打興行等でも、「御贔屓筋あってこその芸人でございます」と師匠たちが口上で述べてます。その通り。御贔屓あればこそです。
さて、「以前、自死をしようとした人、自死によりこの世を去った人のカウンセリングを研究している女性に質問したことがある」と著者。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)