… … …（記事全文2,231文字）「幸福のヒント」(鴻上尚史著・748円・大和書房)
幸せは気の持ちようではない、何かを得るためには何かを捨てないとなりません。
人気劇作家・演出家鴻上尚史さんが、数々のエピソードを添えて綴る、自分の幸福を自分で決めるためのヒント集。待望の文庫化!です・・・。
自分の幸福は自分で決める!
「なにがなんだか分からなくなったら、とにかく順番をつけて下さい。
三番目や五番目までつけられなくていいです。
とにかく、一番目を決めます。
「なにが一番、大切なのか」
シンプルですが、幸福を見つけるとても効果的なヒントです。」「文庫版あとがき」より。
「あなたは幸福ですか？」と聞かれて戸惑う人も、「あなたは幸福になりたいですか？」と聞かれたら、「はい」と答えます。
率先して不幸になりたい人はそんなにいないのです。
ところが現実はそうではありません。どうにもならないことはさっさと諦めて、どうにかなることを追求する・・・これがベターなんですけどね。
イケメンに生まれてこなかった。それはとても悔しい。でも、ならば、どうにかなることで勝負しようと意識を変える。
「結局、女はイケメン好きなんだよなー」と居酒屋で愚痴ってる男がおしゃれだったり、トークがうまかったりしたためしがありません。
どうにもならないことを嘆くより、どうにかなることを追求しましょう。
俳優になりたい。鴻上さんはそう考えた。けど、この顔だぞ。どこまで俳優の階段を上がれるんだ？ 作家とか演出家の方がいいんじゃないか・・・結論を出すまでそんなに時間はかからなかったとか。
