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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2020年5月14日


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　初動の完全な失敗、「緊急事態宣言」に至るコロナ禍における安倍政権の迷走は、「敗戦」に等しくむしろ「保守」陣営から厳しく批判されてきました。

　本書の目玉は第二章「国賓の呪縛」。
　安倍政権を支えていた「三本の矢」(=内政全般は菅義偉官房長官、日程管理と経済政策は今井尚弥首相補佐官、外交・安全保障は谷内正太郎国家安全保障局長)という権力構造がいかにして崩壊したか内幕を暴いています。

　コロナ以前から安倍政権の政策へ疑問を持っていた方にもよく腑に落ちると思います。

　権力闘争のバカバカしさ、むなしさを感じて「痛烈な批判ですね」と著者に述べたところ、「事実を書いたまで」とそっけない。永田町取材30年という人だからこそ見てきたものが違う。

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…（記事全文1,637文字）