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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2015年1月7日


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　ロシアの成立はわずか15、6世紀にすぎないんです。
　ロシア平原で農耕を営むということは、じつは危険なことでした。なぜなら、草原(ステップ)が多くて、東方からやってくる野蛮なアジア系の遊牧民族にとっても絶好の通過地だったからですね。

　むかしの遊牧民は地球儀などもっていません。しかし地球上のどこに草原があるかについては精密な情報をもっていました。

　紀元前、中国北方のモンゴル高原に遊牧帝国をたてた匈奴。アッチラ大王のフン族の元々の遊牧地はロシア平原のドン川とヴォルガ川の流域草原です。黒海の東北部ですね。

　5世紀から11世紀まで活躍するアヴァール人もロシア農民にとっておそろしい遊牧民族で、『魏書』で「蠕蠕(ぜんぜん)」とか「柔然」と呼ばれるものと同じ民族です。とんでもないネーミングですよね。漢民族がどれほど怖がっていたかわかります。イナゴ扱いですよ。


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