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先日、格闘技のイベントがあり、王者になった人が、「不良やヤンキーが格闘技の質を下げている」と苦言を呈した記事が出ていた。
例の人気YouTubeからの参戦が多いようだ。
嫌いでね、その番組。
昨年、そのYouTubeを知り合いの女子から聞いた。主催している男の名前すらも知らなかったが、本当に虫唾が走るよ、ケンカ自慢のハングレみたいな連中。
ハングレまで行かなくても、ケンカ自慢に何回も嫌な思いをしてきた。
ネットじゃなくて、カフェが炎上だよ。
笑えない。
ケンカ自慢がしつこいから私が注意したら、ケンカになって客に通報されそうになる。
そういうこと。
彼らはケンカをしたくて仕方ない。
人間の本質は変わらない。
生まれた時から、野蛮で下品でどうしようもないまま。
変わらないんだよ、人間って。
望みを持ったらだめ。
あなたの本質も変わらない。ただ、悪い本質ばかりじゃないでしょう?
「暴力は何も生まない」
と、私に歯向かった少年がいた事を前に書いた。
彼のその本質が変わるわけがない。彼が一番怖い大人の男に言い放ったのだから。
一方で、ケンカ自慢、セックスやりまくり自慢、前科自慢、クスリやってたぜ自慢、心の病自慢…とにかく、そう反社会的な自慢だ。その自慢を止めない人間が更生したのを見た事がほとんどない。
何を持って更生か分からないが、逮捕とかされなくても、今にもまた暴力事件を起こしそうな言動は続けているものだ。
お金持ち自慢の方がずっとまし。
セックス自慢じゃなくて、「もてますよ」くらいの自慢ならまだかわいい。
ところが、「今までに千人くらいとやったよ。名前を憶えている女は三人か四人くらいかな。里中さんよりもずっと(女の数が)多い。どうだ」
みたいなことを何回、言われたか。内心「その中にレイプした女もいたんだろ」と思って聞いている。
彼ら頭が悪そうでしょ。そう、生まれつきなんだよ。生まれつきバカなの。それは治らない。
私にも生まれつき治らない癖みたいな本質がある。
そういう話も含めて、自慢話は何を生むのか、どうなるのか話したい。
男らしく生きれば成功する ~君たちは悔しくないのか~
里中李生(作家)