… … …(記事全文3,439文字)昨日、競馬の天皇賞秋を的中させた。
◎イクイノックス、○ジャスティンパレス、△プログノーシス。
三連単までピタリ的中で人気のドウデュースは軽視していた。
若い頃、まだ本も出していなかった時代。私には社内恋愛の彼女がいた。
一緒に競馬場に毎週出かけていた。私の母が今になって、「そんなに、あの子と仲が良かったの」とか言っていた。
その彼女さん、当時競馬ブームで同僚の男たちが馬券を買いまくっては負けているのに、こんな暴言を口にしてしまった。
「競馬ってほんと簡単。これで生活できちゃう。皆、働かなくなるよね」
嫌味なく、真顔の笑顔で言った。天然とはまさにこのことで、それを聞いた男たちが激怒。
「おまえの彼氏は毎週当ててるみたいだけど、こっちは当たらないんだよ!。ムカつくな、そこのカップル!」
それくらい私は馬券が上手だった。そしてその会社で、私は「作家になる」と公言していて、女子社員たちが私の小説を読んでくれていて、同僚たちと遊びに行くと、女子社員を綺麗に撮影してあげていた。そう、ポートレート撮影だ。
「なんでもプロみたい…」と女子社員から言われていた。
私はそれらをすべてこなそうとした。それが私の人生を狂わせた。成功はしたが狂わせた。
男らしく生きれば成功する ~君たちは悔しくないのか~
里中李生(作家)