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●本日のテーマ
優しくできない彼の心の中──“ヤンキー的愛情表現”の正体
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【相談者】優しさの中に“壁”を感じる彼(34歳・交際半年)
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●本日のテーマ
優しくできない彼の心の中──“ヤンキー的愛情表現”の正体
彼は、いつも言葉が足りない。「好き」とは言わないくせに、夜道では黙って手を引く。「心配だから」とは言えず、「誰といたの?」と詰める。「寂しかった」と言えばいいのに、「もういいよ」と背を向ける。
優しくできないのではなく、優しさをどう表現していいのかわからないのだと思う。ただそれだけのことなのに、私たちはその不器用さを“冷たさ”と受け取ってしまう。けれど本当は、彼の中でいつも戦いが起きている。「愛したい」と「怖い」が同時に動いている。
そんな彼の姿を見ていると、ふと昔の“ヤンキー的な男たち”を思い出す。彼らは、仲間思いで情に厚いくせに、「愛してる」や「寂しい」といった言葉は決して口にしなかった。
代わりに「おまえ、調子のんなよ」と突き放すような言葉でしか、愛情を伝えられなかった。
ここで言う“ヤンキー的愛情表現”とは、喧嘩っ早さや派手さのことではない。それは、感情を見せることを“負け”と教えられてきた男たちの、不器用な愛の出し方のことだ。
「泣くな」「我慢しろ」「強くなれ」——そんな言葉に囲まれて育った彼らは、弱さを隠すことを“男らしさ”だと信じてきた。
だから、彼らは「寂しい」と言えない代わりに怒りを使う。
