… … …(記事全文3,247文字)「六人部屋の十三年間──病室で出会った忘れられない人たち 後編」(頭木弘樹著・1980円・晶文社)
「6人部屋での人間関係はかなり特殊です。いろんな世代の人がいます。普通なら上下関係になるところですが、同じ病人という、ある種の平等関係があります」
そのほか、病気の重さ、入院期間の長さによる序列もあるとか。著者のように難病で入院期間が長いと、会社ではかなり偉い50代でも、6人部屋ではなんとなく下手に出てきたりする。そういうところも牢屋のようです。経験はありませんけど・・・。
重い病人同士だと、ある種「戦友」のようで、年齢や性格の一致不一致を超えたつながりも生じてくるとか。
「ほとんどの家族は病室で喧嘩をします。喧嘩は突発的に起きる。ベッドを離れて面会室に行ける病人でも6人部屋で喧嘩をしてしまう。言葉の中には家族の秘密もたっぷり含まれています。たくさん見聞きしてきました」
さて、最初から6人部屋だったわけではなそさうです。個室は1日1万-2万円。大学3年生20歳の著者にはとんでもない金額です。しかも、いつまで入院するかわからない。
6人部屋にすれば5000円。これでも高い。しかし、当時の著者は病気に打ちのめされていた。精神的にまいっていた。いきなり6人部屋ではなくせめて2人部屋にしたいと思ったそうです。
これが大間違い。
私も中学1年生で入院した時は2人部屋でした。相手は富士ゼロックスの部長さん。入院中に数


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