… … …(記事全文3,928文字)「雪国あそび」(村松友視著・1760円・恒文社21)
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
川端康成、芸者駒子(本名キク)、越後…。三本の絡み合った糸を解きほぐしつつ、やがて見えてくるケレンの夢とは何? ノーベル賞作家の名作「雪国」の世界にあそぶ、村松流物語。「雪国」ガイドブック兼人生恋愛テキスト。
『雪国』の舞台は越後湯沢。上越国境の清水トンネルを抜けた温泉地。
『伊豆の踊子』同様、川端の旅から生まれた作品。
孤児根性で歪んだ男が伊豆で自我を目覚めさせ、なんとか前向きに生きられるようになったか・・・少しは大人になって川端が「清潔な女」と遭遇して魂を清めたか・・・。
「君とは男と女になりたくないから別の芸妓を呼んでくれ」
これって、女心がわからない朴念仁の言葉じゃないかしら。そんなもんじゃないでしょう、と思わずツッコみたくなります。
駒子のモデルになった女性(小高キクさん)に言わせると、「置き屋の息子」と駒子の付き人みたいな存在の「葉子」を除けばすべてがすべてホントの話だとか・・・。雪の火事も実際に起こったこと。



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