… … …(記事全文3,986文字)「皮膚は「心」を持っていた! 後編」(山口創著・1023円・青春出版社)
皮膚は低周波の音も聴いています。
低周波すなわち1-100Hzの音です。低周波音は耳だけではなく体全体で比較しています。ステレオやエアコン、乾燥機、車が走る音、飛行機やヘリコプター、電車、トンネル内の走行音から、なだれ、地震、台風などの自然災害の音、ダム放水時のゴーっという音、腹に響く重低音などと言われます。地面や床面などを奮わせ、その振動が伝わって感じます。
ロケット博士として有名な糸川英夫さんはバイオリンやチェロを趣味として弾いていました。
「音楽をより感動的なものにしているのは音以外の要素、つまり音楽の不純物だ」というのです。これを「ボーン・コンダクション理論」と名付けています。
かつて、『糸川英夫の驚異の時間活用術』という本を、出版社の新人時代に担当したことがあります。はじめて担当した本がいきなりミリオンセラーになりました。
音楽を演奏している人には空気を伝わってくる音。そして楽器を持つ手や抱えている体を直接



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