… … …(記事全文2,650文字)「イスラエルの自滅 剣によって立つ者、必ず剣によって倒される 前編」(宮田律著・1034円・光文社)
2023年10月7日からはじまったハマスとイスラエルの「ガザ戦争」は、無辜の民間人に多大な犠牲を出し続けているにもかかわらず、終わりは見えず、さらにはイスラエルは周辺国や周辺勢力とも戦線を拡大している。
イスラエルが戦争を続ける根源と目的、またナショナリズムの先鋭化などを詳細に解説し、危機的な展望を示す。イスラエルとパレスチナ問題の核心に迫り、国や勢力が絡み合う中東情勢を見通す一冊。
兵器開発と技術の進化、革新とともに、イスラエルは従来の安全保障体制では国民を守れない事態に陥っています。
イスラエルは外交では2020年のUAEなどとの国交正常化「アブラハム合意」などによってアラブの脅威を除くことに成功したかのように見えました。しかしイスラエルが対立しているのはヒズボラやフーシ派、シリアやイラクのシーア派民兵集団など、アラブの非国家主体の軍事脅威です。言い方を変えれば、軍事力一辺倒では現在の状況は解決できないことを示しています。
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