… … …(記事全文3,337文字)『当マイクロフォン 後編」(三田完著・743円・KADOKAWA)』
中西龍は、旭川から富山放送局へ転勤となります。
「藪医者となまぐさ坊主の話は面白い、と昔から相場が決まってる」と上司から取材命令。
浄土真宗僧侶、幼稚園の経営者。富山県では有名な堀晃信にインタビュー。県下、本願寺派の元締めのような存在。
「お釈迦様だって親鸞上人だって、仏壇大きくしろなんてひと言も言うてません。
人間は生きていく上で、悪いこともせにゃ立ちかぬ悪事を行って、うしろめたいから坊主に布施を弾んだり、金ぴかな仏壇を買うて涼しい気分になるがですじゃ、仏壇が立派な富山あたりは大悪人が多いのかもしれませんですがじゃ」
「人は相手と仲良くなりたいと食事に誘うと、自分の醜い姿を見せ合いましょうということですがじゃ。お互い飯を食らう顔を見せ合って、次は 一緒に金勘定をしたり、まぐわったりするのを、仲良しと考えてみれば悲しいことですの。お互いに醜い顔を見せ合わんと人間が仲良くならぬとは」
ほぼ毎日配信!年3000冊読破の読書王・中島孝志の読む!見る!通勤快読宅配便
中島孝志(作家・コンサルタント etc)